原子力安全基盤機構:職員のパソコンがウイルス感染か
毎日新聞 2012年05月02日 20時36分(最終更新 05月02日 23時37分)
経済産業省原子力安全・保安院所管の独立行政法人で、原発関連施設の法定検査機関の「原子力安全基盤機構(JNES)」は2日、職員5人のパソコンから、内部文書などの情報がインターネットを通じて外部に漏えいした可能性があると発表した。ウイルス感染が原因とみられるが、まだ検知されておらず種類の特定もできていない。感染源も不明。ただ、漏えいしたとみられるパソコンには機密情報は含まれていないとしている。
JNESによると1日午後6時ごろ、インターネットで流れている情報を監視している外部機関から連絡を受け、内部調査を開始。統括参事や技術顧問、原子力施設の検査部門など3部門の職員計5人のパソコンから、少なくとも4月11日以降、1回当たり200バイト(日本語で約100文字分)の情報が計約1000回にわたり、意図せず送られていたことが分かった。送信先は米国のサーバーだった。
JNESは原因などについて外部の専門家と調査し、2〜3週間で保安院に報告する予定。【岡田英】