飯舘村 避難区域見直し案提出6月11日 21時14分
原発事故の影響で、すべての住民が避難を余儀なくされている福島県飯舘村は、11日、村を3つの避難区域に見直す計画案を国に提出しました。
飯館村は、早ければ来月上旬にも、3つの避難区域に見直されることになります。
政府は、原発事故の影響で、警戒区域と計画的避難区域に指定されている自治体について、放射線量に応じて、新たに3つの避難区域への見直しを進めています。
計画的避難区域に指定され、すべての住民が、避難を余儀なくされている飯舘村は、今月7日、村独自の避難区域の見直しに関する計画案を作成しました。
11日は、役場が移転している福島市で、飯舘村の菅野典雄村長が、内閣府原子力災害対策本部の富田健介審議官に計画案を提出しました。
村の計画案では、避難区域の見直しは行政区単位で行い、長期にわたり居住が制限される「帰還困難区域」には、村の南部で放射線量の高い長泥地区を指定するほか、引き続き避難を求める「居住制限区域」には15の行政区、早期の帰宅を目指す「避難指示解除準備区域」は4つの行政区とするとしています。
村は、計画案について国との協議を続け、早ければ来月上旬にも3つの避難区域に見直されることになります。
内閣府原子力災害対策本部の富田健介審議官は「村から提出された区割りを尊重し、できるだけ早く区域の見直しを決定したい。また、村からの要望についても、実現できるよう国として最大限努力していきたい」と話していました。
また飯舘村の菅野典雄村長は「計画的避難区域指定から1年が経つなか、復興につなげるという思いで避難区域の見直しに取り組み、きょう、答えを出させていただいた。ただ、まだまだ問題もあるので、引き続き住民や議会と話し合いの場を持ち、対話を重ね、解決していきたい」と話していました。
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