野球:インディアンス秋信守、課題はスライダー

 クリーブランド・インディアンスの「チュー・チュー・トレイン」こと秋信守(チュ・シンス)=30=が、アメリカン・リーグの最高の投手を相手に今季第3号本塁打をマークした。

 5月25日(韓国時間)、ホーム球場のプログレッシブ・フィールドで行われたデトロイト・タイガース戦に1番・右翼で先発出場した秋信守は、第1打席で昨季アメリカン・リーグでサイヤング賞を受賞したジャスティン・バーランダーの内角高めのチェンジアップ(135キロ)をたたき、推定飛距離138メートルの超特大ソロ本塁打を放った。5月16日のミネソタ・ツインズ戦以来8試合ぶりとなる本塁打だ。同日の秋信守は3打数1安打1四球だった。インディアンスは秋信守の先制本塁打とホセ・ロペスの決勝適時打、ジャスティン・マスターソンの好投で、2-1でタイガースを下し、中部地区の首位の座を守り抜いた。

■5月から1番打者に転向、打率もアップ

 秋信守は、メジャーリーグが認める五つの要素を携えた万能プレーヤーだ。打撃の正確さとパワーに加え、俊足、強肩、守備能力と、どれも抜群のパフォーマンスを誇る。こうした評価にふさわしく秋信守は、2009年(打率3割、20本塁打、21盗塁)と2010年(打率3割、22本塁打、22盗塁)にそれぞれ「20本塁打・20盗塁」をやってのけた。故障とスランプが重なった昨年は不振に終わったが、多くの専門家が今年、秋信守が復活を果たすものと予想している。

 それでも、4月のスタートダッシュは冴えなかった。本塁打は1本もマークできず、打率も2割3分7厘にとどまった。しかし、5月に入ってからは好調さを取り戻し、打率を2割6分8厘にまで上げている。マニー・アクタ監督の采配により、1番打者に転向してからの打率は最近10試合で3割5分(40打数14安打)にも上っている。中軸の重責から解放され、打撃が冴え渡ってきたのだ。

 5月25日までの今季の成績は、37試合に出場し、打率2割6分8厘、3本塁打、7盗塁だ。現在のペースを維持すれば、打率3割、20盗塁は無難にクリアーできるだろう。こうした中、通算3度目の「20本塁打・20盗塁」を達成するために大きな関門となるのは本塁打だ。秋信守は、開幕18試合目となる5月5日のテキサス・レンジャーズ戦で今季第1号本塁打を放った。また、12試合ぶりとなる5月16日のミネソタ・ツインズ戦で第2号本塁打をマークした。同月25日の第3号本塁打は8試合ぶりとなる記録なのだ。

姜鎬哲 (カン・ホチョル)記者
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