NHK青森県のニュース 青森放送局
海自ヘリ墜落 コース判断誤りか
ことし4月、陸奥湾で海上自衛隊のヘリコプターが護衛艦に接触して墜落し、機長が死亡した事故で、防衛省は、事故調査の途中経過について発表し、当時の気象条件や機体に問題はなく、飛行コースの判断に誤りがあった可能性が高いという見方を示しました。
この事故は、ことし4月、陸奥湾で、海上自衛隊大湊航空基地の哨戒ヘリコプター、SH60が低空飛行中に護衛艦に接触して墜落し、7人の乗員のうち6人は救助されましたが、機長が死亡したものです。
この事故について、防衛省の事故調査委員会は、11日大湊基地で記者会見を開き、事故調査の途中経過について発表しました。
それによりますと、海底から回収されたフライトレコーダーのデータを解析した結果、機体の異常を示す記録はなかったほか、当時の気象条件についても晴天で視界は良く、問題はなかったとしています。
一方、当時ヘリコプターは大湊基地を出航した練習艦隊3隻を見送るため、海面から5、6メートルの高度で「ローパス」と呼ばれる展示飛行を行っていましたが、その際、艦隊との間で保つべき距離などを定めた規則がなかったということです。
このため事故調査委員会ではヘリコプターが必要以上に護衛艦に近づきすぎるなど、飛行コースの判断に誤りがあった可能性が高いとみてさらに調査を進め、8月には最終報告をまとめたいとしています。
事故調査にあたっている防衛省海上幕僚監部の西尾透副監察官は、「展示飛行の際の規則が整理されておらず、機長任せにされていたことなど管理面での問題があった可能性がある」と述べ、今後、海上自衛隊でこうした展示飛行の際の規則を新たに作ることを検討するなど、再発防止に向けた対策を講じていく方針を示しました。
06月11日 19時35分
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