岐路に立つ静岡「温泉発電」事業化 初期費用高く採算に課題、事実上白紙に (2/2ページ)

2012.6.11 16:17

事業化に向け実証実験を重ねてきた温泉発電が岐路に立たされている=東伊豆町(県企業局提供)

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 また、「配管設備が不要」「特注品にならない」「小規模で低価格」などの条件を新たに設定し、温泉発電設備のメーカーなどに打診することで、「初期費用のコストをなんとか抑えたい」(同局)としている。

 事実上白紙に

 ただ、温泉発電の実証実験を日本で唯一行っている松之山温泉(新潟県十日町市)での稼働が不安定なこともあり、「年度内のデータ収集は不可能」(同局)な状況に陥っており、事業化に向けた取り組みは大幅に遅れる見通し。

 県は当初、今年度にも工事に着手し、25年度に事業開始との青写真を描いていたが、事業化は事実上白紙に戻ったともいえそうだ。

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