特許紛争:ギャラクシーS3に対抗、アップルが攻勢

 サムスン電子が新型スマートフォン「ギャラクシーS3」の米国での発売を目前に控える中、迎え撃つ米アップルが再び特許攻勢に開始した。

 電子業界によると、アップルは6日、ギャラクシーS3が特許を侵害しているとして、カリフォルニア州北部連邦地裁に販売差し止めの仮処分申請を行った。

 ギャラクシーS3は、前作のS1、S2がいずれも5000万台以上を売り上げた超ヒット商品。サムスン電子は、ギャラクシーS2の発売から1年ぶりに先月、欧州でS3を発売した。21日からは米国での発売する予定だ。

 アップルは今年2月、サムスンのスマートフォン「ギャラクシーネクサス」に対する販売差し止めの仮処分申請を行う際、ギャラクシーS3も販売差し止めの対象に含めるよう求めた。裁判所は7日からギャラクシーネクサスに対する仮処分申請の審査を開始する。

 アップルは「英国で販売されているギャラクシーS3を分析した結果、ギャラクシーネクサスの仮処分申請で指摘した特許侵害2件が含まれていると判断される」と主張した。アップルはインターネットで表示された電話番号に即座に電話できる「データ・タッピング」と音声認識を活用したインターネット検索などの特許を主張したとされる。

 業界ではギャラクシーS3の事前予約が900万台に達するなど、大ヒットの兆しを見せるや、アップルが販売拡大を阻止するため、迅速な措置を講じたとみている。ギャラクシーS3は、米ITメディアが高い評価を与えているほか、米国の大手通信事業者5社がいずれも販売を決めた。21日からベライゾン、スプリント、AT&Tなど各社が順次発売する。5社が同じ機種を発売するのは異例で、話題になっている。

卓相勲(タク・サンフン)記者
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