韓国の輸出伸び率、EUに及ばず

 LG経済研究院は10日、韓国の1-4月の輸出伸び率が0.9%増にとどまり、中国(6.9%増)、シンガポール(5.3%増)、インドネシア(4.1%増)、日本(3.3%増)など主なライバル国を下回ったことが分かった。さらには、深刻な財政危機に直面している欧州連合(EU)の数値(1.0%増)にも及ばなかった。

 輸出伸び率が韓国を下回ったのは、タイ(3.4%減)、台湾(4.9%減)など一部だけだった。韓国では欧州財政危機による輸出への影響が、ライバル国・地域に比べ大きいことが浮き彫りとなった格好だ。

 同院は「輸出の4分の1を占める中国の成長が、欧州市場の低迷で鈍化し、中国に資本財や部品を供給する韓国が連鎖的に打撃を受けている」と述べた。

 同院はまた、今回の輸出低迷が解消されるのに1年程度かかると予測した。ユン・サンハ責任研究員は「欧州財政危機と中国経済のハードランディングリスクなど世界経済の不透明性が存在するため、輸出がいつ回復するかは予想困難だが、過去の危機を考えると、今後1年程度は輸出不振が続くのではないか」と述べた。その上で、ユン氏は「今後の輸出環境が世界的な金融危機当時よりも好ましくないこともあり得る点に留意すべきだ」と指摘した。

パク・ユヨン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース