閣議決定取り下げ要求 最低保障年金で公明 3党修正協議また平行線

2012.6.11 05:08

民主、自民、公明3党の関係者が出席して開かれた一体改革関連法案のうち社会保障分野の2回目の修正協議=10日、東京都港区

民主、自民、公明3党の関係者が出席して開かれた一体改革関連法案のうち社会保障分野の2回目の修正協議=10日、東京都港区【拡大】

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 社会保障と税の一体改革のうち社会保障分野に関する民主、自民、公明3党の2回目の修正協議が10日夜、行われた。公明党は、最低保障年金創設を柱とする新年金制度導入、後期高齢者医療制度廃止の関連法案提出を決めた閣議決定の取り下げを要求。自民党も新年金法案取り下げに同調したが、民主党は「非常に困難」と反論し協議は平行線に終わった。11日夕に3回目の協議を開く。

 公明党は、閣議決定を撤回しないまま「社会保障制度改革国民会議」に議論を棚上げすることに反対。その上で「将来の年金改革、後期医療制度の在り方について与野党が協議する場として国民会議を利用してはどうか」と提起した。

 最低保障年金をめぐる議論の国民会議への先送りで歩み寄っている民主、自民両党に公明党が異論を唱えた格好。修正協議は公明党の動向が鍵を握る展開になりそうだ。

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