大飯原発:福井県専門委 安全対策は十分との報告書案示す
毎日新聞 2012年06月10日 20時17分(最終更新 06月10日 20時33分)
福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、安全性を検証している県原子力安全専門委員会の会合が10日開かれ、政府が示した安全性に関する判断基準を妥当とし、3、4号機の安全対策を十分とする報告書案が示された。報告書がまとまれば、西川一誠知事が同県おおい町長や県議会の意見を踏まえ、再稼働への同意を政府に伝える方針だ。
同委の会合は政府の再稼働要請(4月14日)以降5回目。報告書案は「福島第1原発事故を教訓に想定すべき地震・津波が来ても、原子炉の安全を確保するために必要な対策は確保できている」と評価している。
一般傍聴を認めて会合を始めようとしたが、傍聴者らが「全員入れろ」「結論ありきじゃないか」などと抗議し、県側と押し問答に。県は県庁内の別の会議室に委員らを移動させ、報道陣のみに傍聴を許可した。【佐藤慶】