大飯原発:福井県安全専門委 政府の安全基準妥当で合意
毎日新聞 2012年06月10日 22時03分(最終更新 06月10日 22時06分)
福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、安全性を検証している県原子力安全専門委員会の会合が10日開かれ、政府が示した安全性に関する判断基準を妥当とし、3、4号機の安全対策を十分とする結論で合意した。この日示された報告書案を微修正し、一両日中にも西川一誠知事に提出する。西川知事は、同県おおい町長や県議会の意見を踏まえ、再稼働への同意を政府に伝える方針だ。
同委の会合は政府の再稼働要請(4月14日)以降5回目。事務局の県が「福島第1原発事故を教訓に想定すべき地震・津波が来ても、原子炉の安全を確保するために必要な対策は確保できている」と評価する報告書案を示し、委員会が了承した。この日は、「委員会の位置付けを書くべきだ」などの指摘もあり、報告書案を修正して対応することにした。
一般傍聴を認めて会合を始めようとしたが、傍聴者らが「全員入れろ」「結論ありきじゃないか」などと抗議し、県側と押し問答に。県は県庁内の別の会議室に委員らを移動させ、報道陣のみに傍聴を許可した。