心斎橋通り魔:礒飛容疑者「死刑になると思ってやった」

毎日新聞 2012年06月10日 23時48分(最終更新 06月10日 23時59分)

南署に移送される礒飛京三容疑者=大阪市中央区で2012年6月10日午後6時21分、大西岳彦撮影
南署に移送される礒飛京三容疑者=大阪市中央区で2012年6月10日午後6時21分、大西岳彦撮影

 10日午後1時ごろ、大阪市中央区東心斎橋1の路上で人が刺されていると通行人の女性から110番通報があった。大阪府警南署によると、成人の男女2人が包丁で刺され、間もなく死亡した。駆け付けた南署員が近くにいた住所不定、無職、礒飛(いそひ)京三容疑者(36)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。礒飛容疑者は2人と面識がなく、府警は無差別に襲った通り魔事件とみて、容疑を殺人に切り替えて捜査している。

 府警によると、礒飛容疑者は「自殺しようと包丁を買ったが、死にきれなかった。人を刺して殺してしまえば、死刑になると思ってやった」と容疑を認めているという。

 死亡した男性は東京都東久留米市、イベント会社プロデューサー、南野信吾さん(42)。女性は大阪市中央区に住む60代の女性とみられる。

 礒飛容疑者は南野さんの腹部などを包丁(刃渡り約18センチ)で刺した後、東へ約40メートル離れた場所で自転車に乗っていた佐々木さんの腹部や首を刺した。さらに、南野さんを刺した場所に戻り、馬乗りになって再び刺したという。南野さんの刺し傷は顔や首など計約10カ所に及び、女性も腹部や首などに複数の傷があった。

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