ニュース詳細
除染へ 面的線量測定の実証実験6月8日 5時52分
K10056884911_1206080631_1206080633
除染作業を確実に行うために、広い面積の放射線量の測定を短時間に行うことができる、新たな技術の実証実験が福島市で行われました。
目に見えない放射性物質を確実に除染するためには、放射線量を測定して汚染された場所を特定したり、除染後の効果を確かめたりする必要があり、時間や手間がかかっています。
日本原子力研究開発機構は、広い面積の放射線量の測定を短時間で行うことができる新たな技術の開発を進めていて、福島市で実証実験の様子を7日、公開しました。この技術は、放射線を感知するセンサーをロープのような長い形状にし、このセンサーを地面の上を水平に移動させ放射線量を面的に測定します。
この日の実験では、長さ5メートルのロープ状のセンサーを棒にくくりつけて、ゆっくり移動させながらおよそ20平方メートルの地面の放射線量を数分ほどで測定しました。
除染の効果が一目で分かるように、測定データをマップ化することもできるということです。
日本原子力研究開発機構は、20メートルの長さのセンサーの実用化を今年度中に目指しています。中井俊郎技術主席は「除染を急ぐために、よりコストを下げ、広い範囲を短時間に測定できるよう実用化を進めていきたい」と話しています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|