現場発:九州府「大都市に特化」/3政令市に他自治体反発
2012年06月10日
会議に高島宗一郎・福岡市長、北橋健治・北九州市長は欠席していたが、幸山・熊本市長が取りなすように発言した。「3政令市長で話し合ったが、九州市長会の(九州府実現という)方針を十分意識している」。会議に同席した釘宮・大分市長は、毎日新聞の取材に対し「大分市は九州府の州都を目指す」と明らかにしている。しかし、この時は「町村会とも足並みをそろえて九州府実現を目指す」と述べるにとどまった。
今年4月に熊本市が政令市に移行すると、福岡市、北九州市は次々に独自の大都市制度を唱えだした。熊本市は「まずは九州府実現を」との立場だが、熊本県の蒲島郁夫知事は「州都を目指す」と発言。県庁内に検討組織まで設けた。
委員会の後、伊藤・田川市長は九州府実現には賛成しつつ「弱小市にも配慮してほしい」。安田・天草市長は「福岡市の都市州、北九州市の特別自治市などの論議には、周辺自治体の在り方が抜けている。自分の所のことだけお考えじゃないか」とくぎを刺した。