大飯原発:再稼働で県安全専門委が会合 傍聴めぐり混乱
毎日新聞 2012年06月10日 17時26分(最終更新 06月10日 17時34分)
福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、安全性を検証している県原子力安全専門委員会は10日、政府の再稼働要請(4月14日)以降5回目の会合を県庁で開き、これまでの審議のまとめ作業を始めた。一般傍聴を可能としていたが、再稼働に反対する人たちが多数押し寄せ、傍聴者数の制限に反発。県側と押し問答となり、県は県庁内の別の会議室に委員らを移動させ、報道陣のみを入れて開会した。
同委は同日中に、3、4号機を「安全」とした政府判断を追認する内容の報告書をまとめる方針。午後3時半の開会予定だったが、傍聴者らが「全員入れろ」「結論ありきじゃないか」などと訴え、予定より約1時間遅れて始まった。【佐藤慶】