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兵馬俑に“放火の痕跡”項羽か?6月10日 1時7分
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3年前から発掘調査が進められている中国内陸部の世界遺産、秦の始皇帝の兵馬俑(よう)の遺跡で、放火で焼かれたとみられる痕跡が新たに見つかり、専門家は秦を滅ぼした武将、項羽が破壊した可能性が高いと指摘しています。
陝西省西安郊外の兵馬俑の遺跡は、紀元前3世紀、中国史上初めて統一国家を作った秦の始皇帝の墓を守るため、等身大の兵士や馬の土偶が大量に埋められていることで知られ、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
遺跡では、2009年から3回目の発掘調査が1号杭と呼ばれる場所で進められており、9日、これまでに見つかった文化財が初めて一般公開されました。
地元メディアによりますと、兵士の像などに放火によって焼かれたとみられる多くの痕跡が新たに見つかったということです。
中国の歴史書には、紀元前206年に秦を滅ぼした項羽が兵馬俑を破壊したという記述があるため、専門家は項羽によって放火された可能性が最も高いと指摘していて、注目が集まっています。
兵馬俑の遺跡には1979年に公開されて以来、国内外から6000万人以上の観光客が訪れており、今回の発見は観光の新たな呼び水としても期待が集まりそうです。
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