・絵について
あんまりうまくありません。
イラスト出身の方でしょうか。絵に動きはありますが、肝心の動きをアップで描いてしまうので、何をやっているのか把握しづらい。
もうちょっと引いて動きを把握できるようになると、何をしているのか考えず、テンポよく読めるんですが。
小さいコマがごちゃごちゃしてたり、大ゴマが何を強調してるのか分からなかったり、スクリーントーンを影と模様で使っていて色が見えず、全体的に灰色に見えてしまったり。
スクリーントーンは手法としてありっちゃありなんですが、シュタゲ自体と噛み合ってないかな。
表紙、裏表紙、中表紙のカラー絵は割とうまいです。色で魅せるタイプの作者っぽいので、人選ミスなのでは。
・内容について
前半3話はオマケですね。鈴羽が両親と仲間の想いを背負ってますよ、という話。
特に設定もないのか、突っ込みどころが多い。ラウンダーもレジスタンスもなんでお前らそんな軽装なんだよ。防弾チョッキくらい着ろ。
ラウンダーの一人であろう、パンダ仮面女子高生は学園バトル漫画に帰ってください。浮いてますよ。
というかレジスタンスが小奇麗で年齢が低すぎるせいで高校の部活程度にしか見えない。
後半3話からようやく本編が始まります。気楽にコミカルな鈴羽が可愛らしいです。
未来と現代のギャップや、ガジェット研究室のメンバーに戸惑う姿は面白い。
ゲーム本編との話を絡めながら、メンバーを紹介しつつ進めていく構成はいいですね。テンポよく読めます。
ただ、ゲーム本編の鈴羽登場シーンすべてを描いているわけではなく、メンバー紹介が終わったら一気に日付が飛ぶのは残念。
パンダ仮面再登場フラグはもっと残念です。次巻はパンダ仮面とのバトルが3話くらいありそうで……
本編3話はよかったので星4、パンダ仮面で星-2です。
ところで鈴羽のジャージとスパッツって、未来から持ってきたんじゃなくて現地調達じゃなかったっけ。