京大、正門を夜間閉鎖 少年暴走、飲酒で対策
京都大(京都市左京区)は本部構内正門の夜間閉門を始めた。深夜に構内で少年らとみられるグループによる迷惑・非行行為が多発しており、警備強化のために閉門する。大学による閉門は、吉田神社の節分祭で通行を規制する場合に限って行われており、「残念だが対応せざるを得ない状況になった」(リスク管理課)としている。
京大本部構内正門は旧第三高等中学正門として1893(明治26)年に建設された。国の登録有形文化財に指定され、時計台記念館とともに京大のシンボル的景観になっている。本部構内は夜間や休日に閉鎖する門が多いが、正門だけは1990年代初頭まであった学生による封鎖を除き、常時開門していた。
近年、本部構内で自動車やバイクの暴走行為や飲酒、喫煙などが目立っており、5月末から連日、15人ほどのグループが暴走行為を繰り返したため、7日午前0時から夜間閉門を実施した。当面の間、正門と隣接する自動車入構門などを午前0時(休日は午後9時)から同7時まで閉門する。正門横の小門から人や自転車の出入りはできる。
リスク管理課は「学生や教員からも警備強化を求める声があった。緊急避難的な措置だが、迷惑行為の抑止効果は期待できる」としている。
【 2012年06月08日 09時19分 】