日本は世界一創造力が豊かな国と36%が回答、アドビが5か国で調査
同調査は、18歳以上の5,000人(各国1,000人ずつ)を対象にインタビュー形式で行われた。調査期間は、2012年3月30日から4月9日までの11日間。
調査結果によると、約8割の回答者が創造力を国の経済成長の鍵だと答え、6割以上が創造力は社会に必要だと回答。その一方で、創造力を発揮できていると答えた回答者は約25%にとどまり、教育システムが創造力向上を妨げていると答えた回答者が半数に上った。
また、国別の創造力についての問いに対し、日本がもっとも創造力が高いと答えた回答者が36%ともっとも高く、米国の26%、ドイツの12%が続いた。日本の創造力がもっとも高いと評価した回答者は、英国やドイツで4割と高かった一方で、日本の回答者が日本の創造力をもっとも高いと評価したのは26%と、5か国中もっとも低かった。
もっとも創造力のある都市についての問いには、回答者の30%が東京と答え、ニューヨークやパリを抑えて第1位になった。第2位のニューヨークは21%、第3位のパリは15%。
日本の創造力は、海外で評価が高く、もっとも創造力のある国と都市に選ばれた。その一方で、創造力は美術などの専門分野やエリート層限定のスキルだと日本では認識されている傾向があるようだ。創造力は美術などの専門分野のものだと回答したのが78%だった日本に比べ、フランス、ドイツ、英国は20%代と日本の約1/4だった。また、エリート層のものだと答えた回答者も、日本では52%だったが、フランスでは18%、米国では20%など、日本の半数以下だった。
創造力の向上による経済効果は大きいと認識されてはいるが、日本では依然として専門分野で必要な能力だと考えられている。海外では、創造力の必要性が幅広い分野で求められている点が日本との大きな違いだろう。日本の創造力に対する高い評価を維持するには、さまざまな業界において創造力の向上を促す必要があるのかもしれない。
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