ab:演技の上で、何か気をつけていたことは?水樹:まず監督に「小夜は浮島地区を出てから、飲まず・食わず・眠らずで約4ヶ月間を過ごしています」と言われました(笑)。その言葉で演技の方向性が決まって。(小夜は)本当に極限状態にいると思ったんです。そのため頭で考えるのではなく、感覚を便りに反射的に動くんじゃないかなと。なので、劇場版の前半は人と会話が成立しないという方向に持っていきました。4ヶ月間、文人と〈古きもの〉のことしか考えず、他との接触を断ち過ごしてきたということで、きっと人との接し方も忘れていると思ったんです。それに人と関わるとまた大変な目に合わせてしまったり、巻き込んでしまうという考えや裏切られることへの恐怖もあると思うんです。でも、真奈と出会って少しずつその気持ちがほぐれていきます。そういった小夜の気持ちが見えるシーンは特に大事に演じました。また、小夜を演じていたとき、とても神経が研ぎすまされていたような気がします。かなり繊細な心象描写なので、気持ちがこぼれてしまわないようにパワーバランスのコントロールは注意していました。小夜を演じていたときは、お箸で飛んでる虫を捕まえられるかも……と思えるぐらい集中力と反射神経が高まっていたと思います(笑)。
ab:とてもハードな現場だったようですが、収録中に用意していたものなどはありますか?水樹:基本的に喉は強い方なんですが今回の小夜は野獣化していたので(笑)、いつもの発声を無視した方法でアクションに挑んでいました。なので少しでも喉への負担を軽減するグッズをスタジオに持ち込みました。ハーブティーや豆乳やのど飴やはちみつや……ホントにいろんなものを投入して(笑)。
ab:声優だけでなく、アーティストしても活躍する水樹さんですが、その原動力の源は?水樹:やっぱり、みんなを笑顔にしたい! みんなともっと楽しいことをしたい! という想いが一番です。私自身、歌うことが大好きですし、その歌でみんなが笑顔になってくれて……。声優としてキャラクターに魂を吹き込むことで、そのキャラクターを愛してくれる人がいて……。みんなのその声を聞いて、もっとみんなを驚かせることがしたい! と思うんです。ファンの皆さんの声が、ワタシの大きな原動力です。
ab:アニメというフレームを通して今や日本だけでなく海外にも多くのファンがいると思いますが、声優や歌手として活躍される中で、海外での人気を感じる場面はありますか?水樹:海外からライブに参加してくださったり、海外の方からのファンレターやブログでのコメントの書き込みを見ることが多くなりました。まだ一度も海外でイベントをしたことがないので、いろんな国の皆さんに会いに行きたいです!
ab:それでは最後に、これを見ている方へメッセージをお願いします。水樹:「BLOOD-C The Last Dark」はダークでクールでとてもパワフルな作品に仕上がっています。ぜひ劇場でそれを体感して頂ければと思います。そして、今年の10月に「アニメロサマーライブ」で初めて上海にお邪魔することが決定しました! これが自身初の海外でのライブになるので、皆さんに会えるのをすごく楽しみにしています。そのステージでは「BLOOD-C The Last Dark」のテーマソングもきっと歌わせていただきますので、ぜひぜひ遊びに来て下さいね。
