<情熱大陸>アイドルからゲーム、アニソンまで手がける新世代サウンドクリエイター・前山田健一に密着!
毎日新聞 5月31日(木)17時49分配信
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<プロフィル>前山田健一(まえやまだ・けんいち) 1980年大阪生まれ。3歳でピアノを始め小学生で現代音楽を弾きこなす。京都大学を卒業後、作詞家松井五郎氏に師事し上京。その後「ヒャダイン」名義で動画サイトに投稿したゲーム音楽が世界的に注目され独立する。現在はJ−POPやアニメの楽曲をプロデュースする以外にテレビやラジオ番組の司会も務めるなど幅広い活躍を見せる。 |
AKB48やももいろクローバーZなど今をときめくアイドルの大ヒット曲を次々と生み出し、「J−POP界の革命児」と呼ばれる音楽プロデューサー・前山田健一がドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS−TBS系列6月3日午後11時20分〜)に登場する。
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番組では、前山田が今手がけているグラビアアイドルの吉木りさの楽曲作りの過程に密着。本人との打ち合わせからインスピレーションを得てヒントを探り、“打ち込み”と言われるパソコンとキーボードによる作業で1曲仕上げるのにかかる時間はたった6〜7時間。歩いていても自転車に乗っていても、常に頭の中は新しいメロディーで一杯……「アイドルとは総合芸術作品です」と語る前山田の楽曲作りの裏側に迫る。
突如変わる曲調に、複数の楽曲エッセンスが詰め込まれた斬新な展開。聞く人が思わず「何?」と引き込まれる不思議な魅力を持つ前山田健一の「音」が今、日本列島を席巻している。JPOP・アニメソングにゲームのBGMと活躍の幅は広く、去年からは自らもテレビやラジオに出演し、番組の司会も務めるなど大ブレイク中の31歳だ。
「その時々の彼女たちにしか歌えない楽曲を提供しているつもり」という前山田がまさにいま、手がけているのはグラビアアイドルの吉木りさだ。吉木本人との最初のミーティングで得たインスピレーションをもとに、帰りの車の中ではすでにサビのイメージをボイスメモに吹き込む前山田。この「思いつき」が生まれた時点で楽曲の40%は完成したも同然と言う。「これはヒットの予感」と不適に笑う前山田はその後、作詞・作曲・アレンジをもの凄いスピードで進め、レコーディングでは、これまた斬新なアイディアが飛び出し……。
ナルホド!こうして面白いモノ、新しい音楽が生まれていくんだと思わず膝を打ちたくな驚異の『前山田スタイル』の魅力がたっぷり詰まった30分だ。
今回、取材にあたったディレクターいわく前山田の特徴的な口グセは2つあるという。一つは「ほぼほぼ」。これは「ほぼほぼ完成」「ほぼほぼ時間通り」などニュアンスとして良い事を言うときに使う。2つ目は「……ですね!」。相手に賛同するとき、場を盛り上げるときに良く出てくるとか。常に人を楽しませつつ、自らのテンションは何があっても一定に保ち続ける前山田の「こころの強靭さ」がVTRからも垣間見える。
更に、取材中にこんなハプニングがあった。前山田の大阪の実家にロケに行った時のこと、何とディレクターがロケ中に財布をなくしてしまう。するとすかさず前山田が「銀行のカードとクレジットカードはすぐに止めた方が良い」と言いながら近所の交番の場所を調べたり、銀行の電話番号を調べたり……迅速な対処の甲斐あってか被害は出ず、その後財布は無事に発見されたと言う。
いつも明るく、ハイテンション。でも冷静さや人への心配りを忘れない「人間・前山田健一スタイル」も見どころの一つだ。
最終更新:5月31日(木)17時49分