盛岡市汚職:上司ら不正黙認、市把握 「日常的ヤミ工事認識ない」−−市議会全員協 /岩手
毎日新聞 2012年06月09日 地方版
盛岡市議会の全員協議会が8日、開かれ、菊地昭夫・市総務部長は、大宮被告の上司らが不正を黙認していたことを、市も内部調査で把握していたと明らかにした。ただし「ヤミ工事があちらこちらにあるという認識はない」と述べた。
先月8日の全員協議会で同部長は、1月の事件発覚後に行った内部調査結果について「組織的関与や日常的にヤミ工事が行われていたかどうか確認できていない」と述べていたが、同22日の公判で、上司らの不正黙認が証拠として採用されたことから、発言を微修正した。
市は先月28日から約1400人の職員を対象に全庁調査を実施。事件発覚後の内部調査は、道路建設課にいた職員を対象に調査したものだったが、同課以外の職員も対象とした。正規な契約をしない工事▽設計金額などの情報漏えい▽業者からの金品授受−−について、自分や他の職員がかかわっていたかどうかを調査。結果は公表するが、時期は未定という。【安藤いく子】