社会
詐欺事件主導溝渕被告に懲役10年を求刑
(高知県)
詐欺などの罪に問われているのは高知市の会社経営溝渕大志被告(26歳)。起訴内容によると、溝渕被告は国の助成金合わせて約2100万円やひったくりを偽装し保険金500万円をだまし取ったり、また保険金をだまし取るために店舗を全焼させたなどの罪に問われている。溝渕被告はこれまでの裁判で、起訴された5つの事件のうち2件の助成金詐欺については起訴内容を認めているが、そのほかの罪については無罪を主張している。元部下の共犯者3人への判決では溝渕被告が首謀者とされていて、裁判では「共謀の有無」が争点になっている。7日の法廷で検察側は、被告が主犯という元部下の供述は十分信用できるとしたうえで、グループの発展のためという身勝手な動機から、部下を利用した犯行は悪質で酌量の余地はないとして、懲役10年を求刑した。一方、弁護側は元部下の供述は捜査段階と法廷で食い違っている部分があり、信用できないとし、放火やひったくり偽装事件については被告に動機はなく、金に困った元部下らが被告を首謀者に仕立てたものだと、一切の関与を否定し無罪を主張した。判決は7月19日に言い渡される。[ 6/7 14:59 高知放送]