保険金目当ての放火などで、詐欺、詐欺未遂、非現住建造物等放火の罪に問われた高知市福井町、飲食店経営会社会長、溝渕大志被告（２７）の論告求刑公判が７日、高知地裁（平出喜一裁判長）であり、検察側は懲役１０年を求刑した。判決は７月１９日。

　起訴状によると、溝渕被告は既に有罪が確定した同社社員３人と共謀し、「０９年１２月〜１０年７月に国の助成金計約２１００万円を３回にわたって詐取した」「同年６月には、高知市内の店舗の売上金がひったくり被害にあったことを装い、保険金５００万円をだまし取った」「同年１２月には、経営するいの町の焼き肉店に放火し、失火を装って火災保険金を詐取しようとした」、としている。