観る世界 Faile(57)「原点とは」
また「宇宙戦艦ヤマト」を作っているらしい。
実写のひどい作品を作って、もう二度と恥の上塗りはしないだろうと思っていたが、またまたアニメで作っているらしい。
今回は、原点に帰ると言っている。
呆れてものが言えない。
いい加減、原点を無視して実写を作り、またまたまったく相談もなく制作しながら、どうして原点の精神が判るのだろうか。
必死な思いで脚本を書いた、私にもまったく相談もないし、恐らく松本さんにも相談はないだろう。すでに原点にかかわった同志も鬼籍に入ってしまっている。調査も、相談もなく、どうして原点などということが言えるのか、呆れてものが言えない。
多少でも、その原点を作った時に、作家はどんな気持ちで書いていたのか、何を狙ってかいていたのかぐらいを、確認する努力をしたらどうなのだろう。
そんなところへ、現在制作している作品に関して、原点にかかわった人の取材をしたいなどという、実に都合のいい取材申し込みが飛び込んできた。勝手に作ってしまっておいて、原点の人間を使って、如何にも我々がかかわっているかのようにしたいのだろう。
適当に商売に使おうという魂胆が、見え透いていて、嫌な連中の集団であることを、実証したことになる。
勿論、お断りした。
こんな失礼なことを平気でやって来る連中に、「ヤマト」の原点の精神など判るはずはありません。
いい加減にして貰いたい。
「宇宙戦艦ヤマト」の原点を知っている人は沢山います。
もういい加減に、呆れた作品は作らないで貰いたいものです。大事な青春時代の思い出を汚さないで欲しいものだ☆