元ＮＰＯ副理事長　５３０万円着服の疑いで逮捕

　横浜市の知的障害者グループホームで利用者の預金５３０万円を引き出し着服したとして、神奈川県警は１８日、業務上横領の疑いで横浜市戸塚区原宿１の１７の１４、元ＮＰＯ法人「障害者フルライフサポート・ユーリカ」副理事長矢ケ部恵美容疑者（６０）を逮捕した。

　県警によると、５カ所のホームで２００５〜１１年に、矢ケ部容疑者が管理していた利用者約２０人の預金約１億円が使途不明になっており、県警は着服した可能性もあるとみて捜査する。

　逮捕容疑は、同法人が運営するグループホームの管理者だった０５年４〜５月、６０代の男性利用者の口座から４回にわたり計５３０万円を引き出し、着服した疑い。

　県警によると、矢ケ部容疑者は「お金を引き出したのは間違いない」と供述。男性の預金から家賃など正規の経費以外に約１千万円が引き出されており、詳しい経緯を調べている。

　１０年１０月に横浜市から情報提供があり、神奈川県は昨年６月、同法人が運営するホームの障害者福祉サービス事業者指定を取り消した。