ニュース詳細
除染 線量次第で3年目も継続6月9日 18時56分
福島県内の避難区域の除染を巡って、環境省は、9日に行われた国と原発周辺の自治体との協議で、現在、「おおむね2年で完了する」とした除染の実施計画を見直し、放射線量によっては、3年目以降も続ける方針を明らかにしました。
国が直轄で除染を行う福島県の11市町村の避難区域について、環境省は、年間の被ばく線量が50ミリシーベルト以下の地域については2年後の平成26年3月末までに除染を完了する方針で、自治体ごとの実施計画の策定を進めています。
計画では、50ミリシーベルトのところは17ミリシーベルトに、10ミリシーベルトのところは5ミリシーベルトに下がると予想していますが、地元からは2年後以降も除染を続けるよう求める声が出されていました。
9日行われた国と各自治体との協議で、環境省は、放射線量によっては計画を見直し、効果的な技術の開発状況を踏まえて、平成26年度以降も除染を続ける方針を示しました。
また、建設工事が中断している県内の常磐自動車道について、細野大臣は、年内には本格的な除染を開始し、来年6月をめどに完了できるという見方を示しました。
これによって、1年後には新設や補修の工事を始めることが可能になるとみられます。
細野環境大臣は「大事なインフラであり、皆さんが早期の開通を目指しているので、一日も早く除染を実現して工事に入れるよう、道路会社や国土交通省にバトンをつないでいきたい」と述べました。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|