霊能力者を装い、５人から計約１億２０００万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた高島市マキノ町海津、無職、旭イソエ被告（５９）の判決公判が７日、大津地裁であり、澤田正彦裁判官は懲役８年（求刑懲役１０年）を言い渡した。

　判決によると、旭被告は０４年７月〜０７年１０月、自分の経歴を「公家の二条家の出身で東大を卒業」などと詐称。霊能力者と信じ込ませた男女５人から、お供え金名目で２２回にわたって現金をだまし取った。

　澤田裁判官は「悩みや心配事につけ込んだ巧妙で悪質な犯行。被害弁償も全くされていない」と指摘した。弁護人によると、旭被告は控訴する方針。【村山豪】