(cache) 太地町を視察　民主党の捕鯨対策議員協

太地町を視察　民主党の捕鯨対策議員協

　民主党の捕鯨対策議員協議会（会長＝小平忠正衆院議員）の役員６人が４日、捕鯨が盛んな和歌山県太地町を訪れ、クジラを追い込む畠尻湾や町立くじらの博物館などを見て回り、漁協や町の関係者と意見交換した。

　沿岸捕鯨の現状を見て、今後の支援策を考えようと訪れた。県内選出の玉置公良衆院議員も役員の一人として参加した。

　三軒一高町長や漁協の貝良文参事らの案内で各地を回った。博物館近くにある畠尻湾では反捕鯨団体による漁の妨害活動について聞いた。

　その後、公民館で意見交換した。

　貝参事は反捕鯨団体の活動に触れ、「観光だというが、妨害活動のために来日しているのは明らか。入国できないようにできないか」と質問。小平衆院議員は「それは難しい。現場で違法行為があれば記録することが大事。うまく対応しなければならない」と答えた。

　三軒町長はクジラ肉について「学校給食に取り入れてほしいと思っている。自衛隊でもいい。国策として考えてほしい」と要望。玉置衆院議員は「クジラは全国の小中学校で６千校が取り入れている。自衛隊については宿題をもらったと思う」と答えた。

　町議会の三原勝利議長は「調査捕鯨はなくなるのではないかと心配している。そうなれば捕鯨は衰退する。日本の主権を国際の場で堅持してほしい」と訴えた。小平衆院議員は「調査捕鯨の撤退はない。それは約束する」と話した。

【畠尻湾前で三軒一高町長（右）から捕鯨について聞く民主党捕鯨対策議員協議会の役員ら＝４日、和歌山県太地町で】

(2012年06月05日更新)