振り込め詐欺:3件、浜松・磐田・静岡で 先月末から計500万円被害 /静岡
毎日新聞 2012年06月08日 地方版
県警は7日、先月末から6日にかけ振り込め詐欺が相次ぎ、3人が計約500万円をだまし取られたことを明らかにした。
県警によると5月31日と6月1日の2回に分け、浜松市中区の無職女性(80)が250万円▽6月6日に磐田市の農業の女性(73)が150万円▽同日、静岡市葵区の無職女性(41)が105万円−−の被害に遭った。
それぞれ息子を装い「風邪を引いてのどが腫れた」「携帯電話の番号を変えた」などと不審がられないように電話で話をした後に、「人妻を妊娠させた」と言って弁護士費用や示談金名目で現金の振り込みを要求。3人は本当の息子に確認せずにお金をATM(現金自動受払機)で振り込んだ。
県警生活安全企画課によると、5月末ごろから振り込め詐欺を狙ったとみられる不審電話が急増し、6月1〜7日昼まで48件の電話が確認されている。そのほとんどが息子を装い、人妻を妊娠させたとしてお金を要求する手口が共通しているという。同課は「振り込む前に冷静になって、息子への確認や、家族や警察に相談をしてほしい」と注意を呼びかけている。【平塚雄太】