NHK秋田県のニュース　秋田放送局

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年金受給目的で遺体放置か

　大仙市の住宅で、死亡した母親の遺体を３か月近く放置していたとして息子２人が死体遺棄の疑いで逮捕された事件で、２人は「通報したら母親がもらっていた遺族年金がもらえなくなると思っていた」などと話していることが分かりました。警察は、２人が、母親が亡くなったあとも年金を受け取る目的で遺体を放置したとみて、生活実態などを調べています。
　この事件は、大仙市高関上郷のいずれも無職、▼佐藤敏和容疑者（４１歳）と、▼佐藤伸二容疑者（３３歳）が、死亡した母親のナツ子さん（６１歳）の遺体を３か月近く自宅に放置したとして、死体遺棄の疑いで逮捕されたものです。
　警察の調べによりますと、ナツ子さんは遺族年金をもらっていて、２人は「警察に通報したら年金がもらえなくなると思い、隠すしかなかった」などと供述していることがわかりました。
　また大仙市では去年、ナツ子さんから生活保護の申請の相談を受けましたが、その後、敏和容疑者がハローワークで仕事を見つけたため、このときは申請を行わなかったということです。
　こうした状況から、警察では２人が生活に困り、ナツ子さんが亡くなった後も遺族年金を受け取る目的で遺体を放置していたとみて、この家の生活実態を詳しく調べることにしています。

06月08日　19時50分

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