▲チェ・ドンジン被告「戦争しようというのか。それとも平和的にやろうというのか。この法廷は真実と正義と平和を願うものか、あるいは対決と戦争を願うものか。国家保安法という古臭い法律を統一愛国者に適用するなどあり得ないことだ」
▲パク・サムボン裁判長「静かにしてください」
▲チェ・ドンジン被告「静かにしてやるから、執行猶予か実刑か今すぐはっきりさせろ」
▲パク・サムボン裁判長「宣告を読み上げているので静かにしてください」
警備員が「外に出てください」と言いながら制止すると、チェ被告は「じっとしているから」と一度は席に座った。裁判長が2人の保釈を棄却する判決文を読み上げると、チェ被告は再び暴言を吐きながら騒ぎ始めた。
▲チェ・ドンジン被告「だからこれが裁判だというのか。何を考えてあんたの息子娘に・・・。あんたは本当に人間か。あんたは裁判官ではなく民族の反逆者だ」
興奮したチェ被告は非常に下品な言葉を吐きながら、裁判官席に向けて走り出した。
▲チェ・ドンジン被告「この犬野郎。(3人の警備員が裁判官席に向かうチェ被告を阻止すると、さらに大声で)MB(李明博〈イ・ミョンバク〉大統領)の犬野郎政権の下で・・・。(弁護人が制止しながら法廷の外に連れ出した際)裁判長の犬野郎、お前はもうすぐ死ぬ。米国の犬め」
チェ被告が騒ぐ間に、傍聴席の一部では「国家保安法撤廃」と叫ぶ声が響いた。傍聴席にはかつてスパイ罪で無期懲役を宣告され、27年服役したキム・ヨンシク氏(79)もいた。キム氏は1959年に北朝鮮でスパイ案内人に選ばれ、密封教育(スパイに行われる集中教育)を受けてから東海岸を通じて韓国に侵入。出所後の2001年には「強圧的な転向は無効」と宣言している。キム氏も裁判長に「米国野郎の犬」などと叫んでいた。
検察はこの日、法廷で騒ぎを起こした汎民連の幹部と会員らに対し、法定侮辱罪による処罰を検討している。