佐伯市の再開発事業:住民投票求め署名、きょうから /大分
毎日新聞 2012年05月15日 地方版
佐伯市中心部の大手前再開発事業の是非を問う住民投票条例制定に向け、「佐伯市の現状を憂う会」(田村耀郎(あきお)代表)が一昨年に続き15日〜6月14日、署名を集める。前回は有効署名2580人分を添えて西嶋泰義市長に制定を本請求したが、議会が否決した。
田村さんは14日、請求代表者証明を受け記者会見。「十分な説明もなく計画変更され、事業費も増した。もう一度考え直してもらいたい」と話した。前回の否決は「議会で再開発の賛否を議論してくれというのではない。住民投票条例制定は市民の権利」と述べた。
3月2日現在の選挙人名簿登録者数は6万6319人。50分の1(1327人)以上の有効署名で本請求できる。
西嶋市長は「驚いている。中心市街地活性化を進める上で欠くことのできない事業だ」とコメント。3月市議会は、当初予算から同事業費約11億2900万円をゼロにする修正案を11対17の賛成少数で否決し、原案を17対11で可決している。
【古田健治】