佐伯市:大手前再開発の事業拡張、11日に変更説明会 /大分
毎日新聞 2012年05月08日 地方版
佐伯市中心部の大手前再開発事業で、4階建て(14戸)マンションが13階建て(44戸)に計画変更、総事業費も約10億円増が見込まれることになり、市は11日に説明会を開く。推進の是非を問う声もあるが、市大手前開発推進室は「変更が認められれば、実施設計では大きな変更はない」としており、市民の声を反映させる最後の機会になりそう。
再開発事業は旧寿屋跡地をメーンに、市施工の土地区画整理事業と市を含む地権者施工事業など。地権者で作る準備組合は今年、基本計画から基本設計を作る過程で、マンション部分の見直しと、それに伴う総事業費を約61億円と変更。市は再開発の公共施設を買い取るなど計約48億7000万円を負担する。財源は国の社会資本整備総合交付金と合併特例債を充て、市負担額は約11億円と計画変更前より約1億円増としている。15年3月の完成を目指す。
旧寿屋は8階建てだった。13階建ては約46メートルで市内一の高さとなり、「景観を損なうのでは」との声も。また、事業費の大幅増に懸念する市民もいる。市は説明会を通して意見の公述申し出があれば公聴会を開き、市都市計画審議会に諮る。