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東北街角景気3.4ポイント悪化 復興需要一巡し停滞感

 東北活性化研究センターが8日まとめた新潟を含む東北7県の5月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景気実感を3カ月前と比較した現状判断指数(DI)は、前月より3.4ポイント悪化し47.8となった。悪化は2カ月連続で、景気判断の分かれ目とされる50を3カ月ぶりに下回った。
 復興需要が一巡し、小売業の売り上げが鈍っているほか、復旧工事を担う建設業にも労賃上昇などによる景気停滞感が見られることが理由。
 センターは基調判断を前月の「復興関連需要に一服感がみられるものの、持ち直しの動きが続いている」から「一服感がみられる」に引き下げ、9カ月ぶりに下方修正した。
 ウオッチャーからは「一定の受注量はあるが、資機材や労務単価が高騰している」(建設業)、「前年の特需の反動で、来客数の伸びが鈍化」(コンビニ)などの声が上がった。一方で「3月から売り上げが伸び、法人需要にも動きがある」(旅行代理店)との指摘もあった。
 3カ月先の景気見通しを示す先行き判断DIは、前月比1.7%悪化の49.4。センターは「復興事業の本格化への期待はあるものの、小売業の競争激化や、円高などの影響が懸念される」としている。
 センターは内閣府実施の東北分の調査を担当。対象は小売関係者ら210人で、206人が回答した。


2012年06月09日土曜日


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