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遺伝子実験で神戸大を厳重注意6月9日 0時46分
3年前、神戸大学の大学院が法律に定められた国の確認を受けずにインフルエンザウイルスの遺伝子組み換え実験を行っていたことが分かり、文部科学省は大学に対して厳重注意するとともに再発防止の徹底を指示しました。
国の確認を受けずに遺伝子組み換え実験を行っていたのは神戸大学大学院の医学研究科の研究室です。
文部科学省によりますと、この研究室では3年前の平成21年4月から8月にかけて、インフルエンザウイルスの遺伝子組み換え実験を行った際、事前に実験計画を国に提出しウイルスの拡散防止措置の確認を受けなければいけないのに、必要な手続きを取らずに実験を行っていたということです。
実験自体は閉鎖環境の中で行われ、必要な拡散防止の措置も取られていたため、ウイルスの環境中への拡散はなかったということですが、文部科学省は、大学の実験管理や教育研修が不十分だったとして、大学に対して厳重注意するとともに、再発防止の徹底を指示しました。
神戸大学の福田秀樹学長は、「社会の信頼を裏切り、おわび申し上げます。今後、徹底した再発の防止に努めて参ります」というコメントを出しました。
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