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米“サイバー攻撃”報道で調査へ
6月9日 7時2分

米“サイバー攻撃”報道で調査へ
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イランの核開発問題を巡り、アメリカの有力紙が、「アメリカ政府がイランの核施設にサイバー攻撃を行った」と報じたことについて、オバマ大統領は国家機密の漏えいに当たるとして強い不快感を示し、情報源の特定に向けて調査を行う考えを示しました。

この問題は、今月1日付けのニューヨークタイムズ紙が、アメリカ政府がイランの核開発を妨害するため、イスラエルと協力して特殊なコンピューターウィルスを開発し、イランの核施設にサイバー攻撃を行ったと報じたものです。
これについてオバマ大統領は、8日の記者会見で、「こうした記事が新聞の1面に載ると、第一線の人たちの仕事に問題が生じ、私自身も仕事がしにくくなる。国家機密の漏えいは決して許さない」と述べ、強い不快感を示しました。
そのうえで、オバマ大統領は「情報を漏らした人物を見つけ出し、責任を取らせなければならない。国家機密を漏らすことは犯罪行為であり、政府として調査を行う」と述べ、情報源の特定に向けて調査を行う考えを示しました。
この問題を巡っては、野党共和党の有力議員から、5か月後に迫った大統領選挙に向けて、政権が大統領の実績を示すため、意図的に情報をリークしたとの批判もあがっています。
これに対しオバマ大統領は、「そうした見方は無礼だ」と反論し、選挙戦が熱を帯びるなか、この問題が新たな政権批判の材料に浮上した形となっています。

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