自転車:東京ゲートブリッジ走行不可…「観光活用」望む声
毎日新聞 2012年06月09日 12時02分(最終更新 06月09日 12時18分)
設計した国土交通省東京港湾事務所によると、ダンプカーなど大型車が多く、自転車の車道走行は危ない▽埋め立て地に施設がなく、その先の海底トンネルは自転車が通れない▽歩道は狭い上に景色を眺める遊歩道的なもので、自転車が通ると事故の恐れがある−−などが自転車通行禁止の理由という。管理する東京都港湾局は「警察との協議で橋の傾斜がきついことも懸念された」と説明する。
一方、瀬戸内海の島々に架橋し広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60キロのしまなみ海道は、自転車が橋を通れるようにした。生活道路として地元の要望があったためだが、島々を観光しながら自転車が楽しめる「サイクリストの聖地」になりつつある。沿道自治体は99年の全橋開通当初からレンタサイクルを始め、10年度4万8178台、11年度5万7701台と利用は増加。今治市観光課は「ほかにはない観光資源」と胸を張る。
対して東京湾では、レインボーブリッジも自転車は押して歩くことしかできない。