上杉隆の東京脱力メールマガジン 殿堂 まぐポイント

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【著者紹介】 上杉隆

元ジャーナリスト(無所属/内閣総理大臣非公認): 1968年福岡県生まれ、東京都育ち、のち放浪。ホテル、テレビ、衆議院議員事務所、米紙東京支局等を経て、2002年よりジャーナリストとして活動。同年「第8回雑誌ジャーナリズム賞企画賞」受賞後、「4D政策」。2003年、全日本パブリックゴルフ選手権予選落ち、北朝鮮入国、イラクは失敗。2004年、入院@パリ&東京、リハビリ@山梨&軽井沢。2005年より「Stoic & Luxury」を標榜し、本ブログを開始。「東京脱力新聞」「週刊東京脱力」「東京脱力新聞2.0」を経て、2009年「Stoic & Luxury」の新境地へ。

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Vol.126
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          上杉隆の東京脱力メールマガジン          

        『 内閣改造 野田内閣の狙いと行く末』       

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きょう、野田首相は内閣改造を行なった。

テレビ・新聞の政治記者たちや評論家たちはそこに意味を持たせようと必死に
なって解説を行っている。だが、それは徒労に終わるだろう。

その理由は簡単だ。内閣改造の多くは、低下する支持率の回復、国会での野党
からの追及回避、マスコミからの批判などを避けるためのごまかしの手法に過
ぎない。そう、安倍内閣以来続いている低レベルの政権維持対策がまた始まっ
たに過ぎない。それは多くの国民をうんざりした気持ちにさせるだけの陳腐な
政治ショーだ。

なぜ、日本の政治シーンではどうでもいいことに注目が集まるようにみえるの
か。実際それはさして重要ではない。たんに政治メディアが自分たちの存在を
アピールするための舞台道具に使っているにすぎない。日本では、健全な民主
主義とはほど遠い政治状況の中、今回も内閣改造は行われてしまった。

これは新聞用語の「断行」などとは程遠い、日本の政界での恒例行事となった
苦し紛れの夏の政治小劇にすぎない。

安倍内閣も、福田内閣も、麻生内閣も、みな内閣改造後、時を経ずして退陣、
もしくは総選挙での敗北を余儀なくされている。

例外的な鳩山内閣はもっとひどい。内閣改造を目指すも、力不足で退陣を余儀
なくされた。ちょうどそれは期せずして2年前の同じ6月4日の出来事であった。

菅内閣は発足直後ということもあり無事に夏を越すことができた。だが、翌年
の夏を過ぎてやはり退陣を余儀なくされている。

そうした意味で、野田内閣は「順調」に、これまでの官邸と同じ崩壊の道を歩
んでいるといえよう。だとすれば、9月の退陣か、代表選、あるいは総選挙で
の敗北ということになるのであろうか。

私は、内閣改造に伴って、久しぶりにこうして政治評論を行なってみた。テレ
ビや新聞では相変わらず政治談議が盛んだが、



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