再稼働表明に怒り…官邸前などに反対グループ１０００人

　野田佳彦首相の大飯原発再稼働の表明に対し、脱原発を掲げるグループなどからは８日、批判や怒りの声が上がった。

　官邸前から霞が関に向かっての歩道には、再稼働反対を訴える１０００人近くがあふれそうになった。「原発のない夏を」「断固反対」などと書かれたプラカードなどを手に、「再稼働やめろー」と拡声器で繰り返した。

　霞が関の経済産業省前。「安全が確証されていないのに無責任に再稼働とは」。昨年９月にテントを設置し脱原発を訴えるメンバーの一人、無職嶋田悦司さん（６４）＝東京都日野市＝は憤った。

　原発事故後に地方で脱原発を求める人たちも増えた。事故後に東日本から家族で福岡市に移住した女性（４０）は「原発を止めて、事故の後始末や代替エネルギーをどうするか考える時期なのに。ドミノ式に再稼働が続くのが怖い」と懸念する。