公開日:2012.05.17
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
(有)安愚楽の里 | [栃木] 温泉リゾートホテル運営 |
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破産開始決定 / 負債総額 約20億円
(有)安愚楽の里(TSR企業コード:262068109、那須郡那須町高久丙1796-8、設立昭和62年4月、資本金500万円、田副暢宣社長、従業員1名)は4月5日、東京地裁に破産を申請し5月2日、破産開始決定を受けた。破産管財人は神原千郷弁護士(光和総合法律事務所、東京都港区赤坂4-7-15陽栄光和ビル5階、電話03-5562-2529)。
負債総額は約20億円。
(株)安愚楽牧場(平成23年8月、民事再生法申請、同年12月、破産開始決定)の関連会社で、安愚楽共済牧場の一画で「レストラン安愚楽の里」、那須街道添いで「レストラン安愚楽」(その後グループ会社(株)安愚楽クリエイティブフード:TSR企業コード:260229750へ譲渡)を運営。さらに、平成10年2月に温泉リゾートホテル「ホテル・フロラシオン那須」をオープンした。飲食店、温泉リゾートホテルの運営に加えて、ホテルに併設して結婚式場「チャペル那須高原スィート・メリロット教会」も整備した。大手旅行サイトに於ける宿泊者アンケートで第1位となったことを契機に利用者数が増加し、平成19年2月期で売上高約5億1900万円の実績を残していた。
しかし、那須温泉地区では後発組で、景気後退により同業者との競合が増すなど営業環境に厳しさを増し、業況は軟化傾向にあった。このような状況下、23年3月に発生した東日本大震災や福島原発事故の風評被害で、グループの中核であった(株)安愚楽牧場が経営破綻し、当社の事業継続も困難な状況となった。その後、当社が運営してきた事業は、平成23年12月に第三者へ事業譲渡し債務の圧縮に努めてきたが、全額弁済には至らず今回の措置となった。
事業譲渡に伴い、現在の飲食店・ホテル・結婚式場は第三者の会社が運営している。
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