橋下市長:都構想法案成立なら、「維新国政進出必要ない」
毎日新聞 2012年06月09日 01時08分(最終更新 06月09日 01時20分)
大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長は8日、「大阪都構想」の実現に向けた法案が今国会で成立した場合について、「(国政進出は)積極的に考える必要はないんじゃないかと思う」と述べ、維新が次期衆院選に候補者を立てない可能性を示唆した。「維新の会には諮っていない」とも話し、維新の幹事長を務める松井一郎・大阪府知事らと見解が食い違う可能性もある。
市役所での記者会見で述べた。橋下市長は、維新の国政進出は都構想の実現が目的だったとし「(都構想の法案が)成立しているのに(国政進出は)何のためっていうことになる」と述べ、新たな政策目標がなければ衆院選で候補者を立てる大義がないとの見解を示した。
候補者の選抜・養成の場としている維新政治塾については「政治家を目指す人たちがいるのであれば、それはそれでプラス」と話した。自身の国政進出については「あり得ない」と明言。「とてもじゃないが、議院内閣制で仕事ができるような人物ではない」と話した。【茶谷亮】