菊地容疑者の逮捕翌日に新聞購入

6月7日 13時9分

地下鉄サリン事件で特別手配されている高橋克也容疑者は、菊地直子容疑者の逮捕を、翌日、職場の同僚から聞かされ、近くのコンビニエンスストアで新聞を購入していたことが分かりました。
警視庁は、菊地容疑者の逮捕の状況を知ろうとしたとみて同じ日に撮影された防犯カメラの画像２枚を新たに公開し行方を捜査しています。

この事件で、警視庁は菊地直子容疑者が逮捕された翌日の今月４日に防犯カメラで撮影された高橋克也容疑者（５４）の画像２枚を公開しました。
このうち１枚は、建設会社での夜勤の勤務を終えたあとの午前１０時ごろ、川崎市内のコンビニエンスストアから出て行く際の後ろ姿が撮影されています。
高橋容疑者は、建設会社の作業着とみられる半袖シャツに青いズボンをはき、黒いショルダーバッグを肩にかけているのが確認できます。
左手には腕時計をしていて、持っているレジ袋には新聞が入っています。
これまでの調べによりますと、高橋容疑者は勤務を終えたあと、職場の同僚から菊地容疑者が、前日の夜に逮捕されたことを聞かされたということです。
通常は社員寮にまっすぐ帰宅するということですが、この日はコンビニエンスストアに立ち寄って新聞２紙を購入しており、警視庁は逮捕の状況を知ろうとしたとみています。
また、もう１枚の画像は、同じ日の午後２時半ごろ、建設会社の事務所に立ち寄った際に撮影された画像で、半袖シャツに青っぽいスボンをはいています。
このおよそ１時間半前には川崎市内の信用金庫で２３０万円余りの預金を引き出していましたが、事務所の画像は信用金庫の防犯カメラで撮影された際の黒っぽい半袖の服と違っていました。
警視庁は、社員寮の部屋に戻って着替えたあと逃走したとみています。
また、コンビニエンスストアで肩にかけていたショルダーバッグが社員寮の部屋から見つかっておらず、警視庁はこのバッグを持って逃走している可能性もあるとみて行方を捜査しています。