不正受給
前科2犯で服役2回 内一件は700万円の窃盗
こういう人が助けを求めてきたら、あなたはどうするだろうか?
正直私も
「うわぁ……」(内面の独白)
今だから言ってしまうけど、
「やりたくねえなぁ〜」(内面の独白)
そう思わなかったと言えばウソになる。しかしここから対立概念の統合ではないが、ちょっとした戦いが始まる。
「前科2犯で『うわぁ』つっても、俺も前科1犯、前歴1回だし、偉そうなこと言える人間じゃないよね。世間一般には、無差別殺人凶悪犯罪集団の元幹部だし。」(内面の独白)
彼のことをDさんとしよう。Dさんは、直前までSSSにいた。SSSとは、Social Security Service の略だが、ピンハネで悪名高い無料低額宿泊所。なんでも同居者とトラブルを起こして、自分から出てきたとのこと。しかし肝臓などが悪く、水がたまったりするので、医者にかからなければならない。しかし現実には路上生活。というわけで私と縁が出来てしまった。
「何でもしますから、助けて下さい」
溺れる者は藁をもつかむ、と言うがそんな感じ。だが次の一言が引っかかった。
「泥棒でも何でもしますから。」
またここで「うわぁ〜」(内面の独白)なのだが…。
お宅、じゃあ隣の人が助けてやるって言えば、俺から財布でも何でも盗むって理論にならないか?今日会ったばかりの初対面の人間にそんなこと言うか?
とりあえず役所に頼み込んで、前にかかっていたS区の病院に翌日行くことだけは許可された。薬をもらうらしい。
翌日、病院受診をしたDさんから連絡が来た。
「昨日会った○○市役所まで、行きましょうか?」
「電車賃あるの?」
「キセルでもして行きます。」
またまた うわぁ〜 規律遵守もクソもあったもんじゃないな。。
S区に電話確認をしてみると、担当者は怒っていた。当月分の保護費は支給されたが、10日で自ら退去。そのSSSに入る前は、ワンルームのマンションに住んでいたらしい。が、ここでも隣の住人とケンカして出てきたらしい。自業自得なのだが。
とりあえずしばらくの寝場所と食事を提供することになった。しかしあてがった場所は、余り環境の良くない線路踏切脇物件。朝5時から夜12時過ぎまで、踏切のチンチン音と電車が通り過ぎる騒音が続く。勿論ここでも平気な住人もいるわけだが。
当方住居に泊まって翌日、Dさんは「体調が悪く入院したい」と言い出した。これに対して私は「うん??」と疑問符が湧いた。
「ホントに入院するほど体が悪いのかぁ〜?」(内面の独白)
「どこがどう悪いの?」
「数日前から便がでないんです。ホントです。」
便が出ないで入院?う〜ん、怪しいなぁ。。
「何にしろDさんはもう今月分保護費もらってしまって、なおかつS区の担当も怒らせちゃったから、今月は保護受けられないよ。」
「そうですか…」
厳密に言えば、SSSから金を取り戻し、S区に返金すれば再申請は可能となる。しかしSSSが返金する保証はなく、いついなくなるとも知れない相手に、そこまで労力をかけようとは、私も思わなかった。
数日様子を見てもらうことにした。
数日後、彼は本音を言ってきた。
「電車の音がうるさくてノイローゼになりそうです。何とかして下さい。」
「じゃあ分かった、3日だけ待って、何とかするから。」
たまたま行方不明になっている人の部屋が空いた。しょうがないからそこに移ってもらうことにした。
(つづく)
これはひどい
ああでも
そういうタイプならいわゆる累犯者と違ってまだ信用はできる。
もう一つの前科が何なのか気になるけど。
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