大飯再稼働:「福島」検証待たず判断 安全対策は途上

毎日新聞 2012年06月09日 01時19分(最終更新 06月09日 01時36分)

 中長期対策の一つが免震事務棟の整備だ。07年の新潟県中越沖地震で東電柏崎刈羽原発の指揮所の扉が開かなかった反省から導入が進み、福島第1事故では唯一の作業拠点となった。関電は大震災を受け、15年度までに完成するとしている。原発構外での対応拠点「オフサイトセンター」は、福島第1原発事故で5キロ離れたセンターに空気浄化フィルターがなく放射線量が上昇し使えず、事故4日後に約60キロ離れた福島市に撤退した。大飯原発では約7キロ離れているがフィルターはない。

 工藤和彦・九州大特任教授(原子炉制御工学)は「政府の基準で一定の安全性は確保され、電力不足を重く見た判断は理解できる。安全度を高める不断の努力が必要だ」と話す。【岡田英、阿部周一】

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