会社更生手続き中の半導体大手、エルピーダメモリの支援企業に内定している米半導体大手マイクロン・テクノロジーが、エルピーダの広島工場(広島県東広島市)の従業員について、製造業を中心に手掛ける人材派遣会社への転籍を検討していることが7日、分かった。人件費圧縮などが狙いとみられる。
従業員の雇用を直接引き受けない形になれば工場を売却しやすいほか、リストラを断行する場合にも退職金などの負担を軽くできるメリットがある。マイクロンは従業員を派遣会社に転籍させた上で、引き続き工場で働ける仕組みの導入を視野に関係者と交渉を始めた。ただ合意できるかどうかは流動的だ。
同工場はDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)で国内唯一のメーカーであるエルピーダの主力工場。従業員数は約2400人。