最終更新: 2012/06/09 00:32

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野田首相、大飯原発再稼働の必要性表明 来週中にも正式決定へ

8日は、九州北部から東海地方にかけて梅雨入りし、東京・練馬などでは真夏日となった。こうした中、野田首相が記者会見し、「大飯原発3、4号機を再起動すべきだというのがわたしの判断」と明言し、来週中にも再稼働が正式に決まる見通しとなった。
最高気温が30度を超え、2012年一番の暑さを記録し、初の真夏日となった関東。
本格的な夏を前に、品川区の住宅の屋上で、ある節電が行われていた。
降り注ぐ太陽の下、芝生が青々と茂る屋上庭園。
屋上庭園付き住宅に住む市川 雄三郎さんは「潤いが出ますよね、屋上来て、緑見てホッとしますよね」と話した。
市川さんは、2年前の自宅改築の際、屋上を庭園に変えた。
市川さんは「断熱が非常に効果が大きいので、冬暖かくて、夏涼しい。非常に住むのに快適ですよね」と話した。
屋上を緑化することによって直射日光を遮り、建物の温度上昇を抑制することができた。
サーモカメラで見てみると、ウッドデッキの部分と緑化されたところでは、その差は歴然。
周辺の住宅の屋上は、赤色を示しているのに対し、市川さんの家だけは青色を示していた。
緑化されていない部分は温度が34.5度、そして緑化された部分は23.3度と、10度ほど温度が下がっていた。
建物の断熱材の効果もあり、夏場の部屋の温度は、3度ほど下がったという。
電気料金は20%近くも減少した。
市川さんは「室内があまり蒸れて暑くないので、(エアコンを)止めても風を入れれば、空調なしでね、いけるとわかりました。屋上に庭園があるというだけで、ずいぶん気持ちに余裕があるといいますかね」と話した。
一方、野田首相は8日夕方、大飯原発の再稼働について、緊急会見を開いた。
野田首相は「国民の生活を守るために、大飯発電所3、4号機を再起動すべきというのが私の判断であります」と述べた。
「大飯原発再稼働が必要」と明言した野田首相、夏季限定の再稼働という考えについては否定した。
野田首相は「夏場の短期的な電力需給の問題だけではありません。電力価格が高騰すれば、ぎりぎりの経営を行っている小売店や中小企業、そして家庭にも影響が及びます」と述べた。
この夏限定の再稼働を求めてきた橋下大阪市長は、「(野田首相が)夏季限定だけでは国民の生活が守られないとおっしゃられたが、夏季限定で守られないのは電力会社の経営」と述べた。
一方、野田首相の国民への説明を再稼働に同意する条件としてきた福井県の西川知事は、記者会見を受け、「総理の強い思いを重く受け止める」とコメントした。
野田首相は来週、福井県の理解を得たうえで、再稼働を正式に決める見通し。

(06/09 00:28)


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