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事件
【原発再稼働】野田首相会見、地元・周辺自治体は…「再稼働に向け前進」「責任持てるのか」
2012.6.8 23:48
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野田佳彦首相が、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働の必要性を訴えたのを受けて8日、原発が立地する自治体から「これで再稼働に向け前進する」と期待する声が上がる一方、周辺の自治体からは、「首相がいつまでもずっと責任を持てるのか」と疑問視する声が聞かれた。識者は「地元にとってはこれ以上にない保証だが、周辺自治体が反対すれば再稼働は困難になる」と指摘。電力需要が増大する夏場に、再稼働が間に合うかは依然、不透明だ。
町議会が大飯原発の再稼働を容認してから約1カ月。たなざらしにされた地元おおい町では、原発誘致やトラブル対応に長年携わってきた元町職員の永井学さん(79)が「随分時間がかかったが、原発が初めて動いたときを思い出し、感慨深い」と安(あん)堵(ど)するが、「このまますんなり再稼働できるのか心配もある」とも話す。ある町議は「ようやくめどが立った」と胸をなで下ろす一方、「秋以降、(限定稼働を主張する)関西から再び反発があれば、国がどこまで抑えてくれるのか」と複雑な表情だ。
同じく九州電力川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市の岩切秀雄市長は「首相として国民生活を守るうえで責任をもって発言された」と歓迎。四国電力伊方原発のある愛媛県伊方町の山下和彦町長も「ぶれずに取り組んでもらいたい」と評価した。
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