高雄市:台湾フルーツのお返し仙台の小学校に
2012年06月08日
台湾の高雄市は8日、東日本大震災の被害を受けた仙台市宮城野区の小学校2校に台湾フルーツをプレゼントした。この日、中野小学校で行われた贈呈式には、2年生13人が出席し、高雄市の呉宏謀(ご・こうぼう)書記官から全校生徒86人分のライチとパイナップル、バナナ、そして「情熱と思いやり」という花言葉を持つ植物アンスリウムが贈られた。
高雄市は、09年に台風の水害で被害を受けた際、日本が復興を支援したことに感謝し、東日本大震災の被災地に陳菊市長が全市職員に給料1日分の寄付を呼び掛けて義援金を送ったほか、3月には小学校7校にバナナを配布している。今回、贈呈した台湾フルーツとアンスリウムは、水害を受けた農家が復興して栽培したもの。
呉書記官は「皆さんの元気な姿が見られてうれしいです」と話し「おいしく味わっていただければ幸いです。遠い高雄からいつも応援しています」とあいさつ。贈呈式後にライチを食べた児童(7)は「おいしかった。台湾から持ってきてくれてうれしい」と話した。中野小訪問前には同区内の荒浜小も訪れ、全校生徒47人分の台湾フルーツとアンスリウムを贈呈した。(毎日新聞デジタル)