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米 漂着物の増加に懸念の声も6月8日 18時42分
東日本大震災の津波で流された浮き桟橋が漂着したアメリカ・オレゴン州では、所有者の青森県が返還を望んでいないため州の予算で処分する方針ですが、高額の費用がかかるため、今後、漂着物が増えた場合にどう対応すればいいのか、懸念する声も上がっています。
アメリカ西海岸のオレゴン州ニューポートでは、今月4日、縦27メートル、横6メートルのコンクリート製の浮き桟橋が砂浜に漂着し、プレートに書かれた文字から、青森県の三沢漁港から震災の津波で流されたものと分かりました。
オレゴン州は7日、浮き桟橋に付着していた海藻や貝などが生態系に影響を及ぼすおそれもあるとして職員が取り除いて、近くの砂浜に埋めました。
また、浮き桟橋は所有者の青森県が返還を望んでいないため、州の予算を使って処分する方針で、砂浜で壊して処分場に運ぶか、タグボートなどで近くの港に運び、再利用できないか検討しています。
費用は2万ドル(日本円にして160万円)に上る可能性があるということです。
オレゴン州公園レクリエーション局のクリス・ハーベルさんは、「処分にはお金がかかり、どう対応しようか頭を悩ませている。今回は、何とか予算の面で対応できそうだが、今後、同じような漂着物が流れ着いたら対応は難しい」と心配していました。
オレゴン州では、今後、漂着物がさらに増えた場合、連邦政府に支援を求めることも検討しているということです。
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