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滋賀知事“首相は責任ある判断を”6月8日 17時43分
野田総理大臣が8日夕方、記者会見を開き、大飯原発の運転再開の必要性を国民に訴えることについて、滋賀県の嘉田知事は「目の前の行き当たりばったりの判断ではなく、あすへ向けての責任ある判断をしてほしい」と述べました。
野田総理大臣が大飯原発の運転再開の必要性を国民に訴えることについて、滋賀県の嘉田知事は「国民なり市民の声を受けた政治家が政治主導で変えていかないと、今の原子力体制は変わらないと思う。野田総理には、目の前の行き当たりばったりの判断ではなく、あすへ向けての責任ある判断をしてほしい」と述べ、原発依存からの脱却に向けた将来的なエネルギー政策の見通しを示すべきだという考えを強調しました。
また、運転再開に向けた今後の政府の動きについて、「決めた以上は早く手を打ってほしい。私たちは、再稼働は電力のひっ迫期に限ってという条件を出しているが、早く決めていただかないと経済界などが心配している。効果が出るような意志決定を政府としてはしていただきたいと思う」と述べました。
さらに、6日、京都府と共同で、政府に対し運転再開は期間を限定すべきだとしたうえで特別な監視体制に滋賀や京都を含めるよう求める提言をしたことについては、「仮に運転を再開しても、県民の中には安全性への不安が相変わらず残ったままだ。提言をまっすぐ受け止めていただいて実現してほしい」と注文をつけました。
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